体験記

片側卵管閉塞+精液検査の結果——体外受精を決めた日

卵管造影検査が終わり、「ゴールデン期間」に期待しながら過ごした日々。でもそれ以上に、この時期は大きな事実がふたつ明らかになりました。片側の卵管が詰まっていたこと。そして、夫の精液検査の結果。これが、わたしたちの治療の方向を大きく変えることになりました。

卵管造影検査の結果——片側が詰まっていた

検査後に先生から告げられたのは、片側の卵管が閉塞しているという結果でした。

もう一方は通っていたので、完全に妊娠できないわけではない。でも、卵子が出てくる側によっては精子と出会えないことになる。確率が半分になる、とも言えます。「だからか……」という気持ちと、「じゃあどうすれば」という不安が混ざりました。

📝 片側卵管閉塞とは

左右どちらかの卵管が詰まっている状態。詰まっていない側から排卵した場合は自然妊娠の可能性があるが、閉塞側からの排卵では卵子が子宮に届かない。体外受精であれば卵管の状態に関わらず妊娠を目指せる。

ずっと頼めていなかった——精液検査のこと

実は先生から、かなり早い段階で「ご主人の精液検査もしてください」と言われていました。不妊の原因は女性側だけではなく、男性側に原因があるケースも少なくないためです。

でも、なかなか夫に言い出せなかった。

「そこまでやらなくていいんじゃないか」「なんでそんなことしなきゃいけないの」——そう言われそうで、怖かったんです。不妊治療に対してまだ温度差があるかもしれない。否定されたら、それ以上前に進めない気がして。

💬 MEGUの正直な気持ち

「言いにくい」って、夫のことが嫌いとかじゃないんです。ただ、もし拒否されたら……という不安が大きくて。治療って、ひとりでできることに限界があって、そこが一番つらいところだと思います。

思い切って伝えたら、あっさりOKだった

でも、片側卵管閉塞の結果が出て、先生にも「精液検査なしでは次のステップに進めません」とはっきり言われました。覚悟を決めて、夫に話しました。

恐る恐る伝えたら——案外すんなり受け入れてくれました

「わかった、やってみる」と。それだけで、肩の荷がすっと降りました。長い間ひとりで抱えていたものが、ようやく「ふたりのこと」になった瞬間でした。

精液検査の結果——運動率が10%台

検査の結果は、正直、衝撃でした。

精子の運動率が10%台。正常値の目安は40%以上とされているので、それを大きく下回っていました。数自体は悪くなかったものの、動いている精子がほとんどいない状態。

先生から「これでは自然妊娠・人工授精は難しい」とはっきり言われました。

📝 精子運動率とは

精液中の精子のうち、前進運動している割合。WHO基準では32%以上が正常とされる(総運動率は40%以上)。運動率が低いと卵子まで到達しにくく、自然妊娠・人工授精の成功率が下がる。体外受精(特に顕微授精)では、精子を直接卵子に注入するため、運動率の影響を受けにくい。

体外受精、一択になった

片側卵管閉塞+精子運動率の低さ。このふたつが重なって、先生から告げられたのは——「体外受精に進みましょう」でした。

タイミング法をしていたころは「まさか体外受精までやることになるとは」と思っていたので、正直、気持ちの整理が必要でした。でも同時に、「原因がわかった」という安堵感もありました。なぜ妊娠しなかったのか、ようやく理由が見えた気がして。

💬 MEGUの気持ち

「体外受精か……」と一瞬ひるみました。費用のこと、身体への負担のこと、いろいろ頭をよぎりました。でも「原因がわからないまま時間だけ過ぎていく」よりも、「やることが明確になった」ほうが気持ちは楽でした。夫も「やってみよう」と言ってくれて、ふたりで前を向けた気がしました。

まとめ

不妊治療をしていると、「パートナーに言いにくい」という場面が必ず出てきます。精液検査もそのひとつ。でも、わたしの経験では、思い切って話したら意外とすんなり受け入れてもらえました。

抱え込まずに、早めに話してみることをおすすめします。ふたりの問題として共有できると、治療がぐっと楽になります。

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