体験記

あの痛みをまた?——それでも諦められなかった理由と、2回目の採卵へ

1回目の移植が陰性に終わり、先生から「また採卵からやるなら予約を」と言われた。あの採卵の痛みをまた経験するの?——正直、すぐには気持ちが追いつきませんでした。

もう二度とやりたくない、でも諦められない

採卵のあの感覚は、今でもはっきり覚えています。麻酔をしても全然痛い、お腹の中をかき回されるような気持ち悪さ。「もう二度とやりたくない」と本気で思いました。

でも——諦めることもできなかった

陰性の結果を受け入れるのに時間はかかったけど、「ここで終わりにしたくない」という気持ちのほうが強かった。夫と話して、もう一度やってみようと決めました。

そもそも体外受精までやるつもりじゃなかった

ここで少し振り返ると、わたしは最初から体外受精を目指して受診したわけじゃありませんでした。「なぜ妊娠しないのか、理由が知りたい」という気持ちで初診したのが始まりです。

タイミング法から始まって、卵管造影、精液検査——気づけば体外受精まで進んでいました。そこまでやるつもりじゃなかったのに、なぜ体外受精に踏み切れたのか。実はきっかけがありました。

宇都宮市の助成金——「一回目は助成される」という話

先生から、宇都宮市には体外受精の助成金制度があるという話を聞きました。1回目は助成額が大きく、2回目以降は助成額が下がる仕組みです。

「一回目は助成されるなら、一回やってみよう」——それが体外受精に踏み出せた大きな理由のひとつでした。費用の不安が少し和らいだことで、「試してみる」という気持ちになれたんです。

📝 宇都宮市の不妊治療助成金について(わたしが治療していたころの情報)

宇都宮市では、国の特定不妊治療費助成制度に上乗せする形で、市独自の助成が行われていました。わたしが治療していたころは、1回目(初回)の助成額がもっとも大きく、2回目以降は助成額が段階的に下がる仕組みでした。

体外受精・顕微授精にかかる費用は1回あたり数十万円になることも多く、助成があるかどうかは治療を続けられるかどうかに直結します。「一回目は助成がある」という話が、わたしが体外受精に踏み出す大きな後押しになりました。

なお、2022年4月から体外受精・顕微授精は保険適用となり、制度が大きく変わっています。現在の助成内容や保険適用の条件・回数制限については、必ずクリニックまたは宇都宮市の窓口でご確認ください。

🔗 宇都宮市公式サイト(「不妊治療」で検索)

年齢的に時間がない——悩んでいる余裕はなかった

もうひとつ、背中を押したのが年齢でした。わたしはすでに40代。体外受精の成功率は年齢とともに下がっていきます。「また来年考えよう」という選択肢は、現実的にありませんでした。

痛みへの恐怖と、時間への焦り。両方を抱えながら、次の周期からすぐに2回目の採卵へと進むことを決めました。悩んでいる時間すら、もったいなかった。

💬 MEGUの気持ち

「もう二度とやりたくない」と思っていたのに、気づいたら次の予約を入れていました。あの採卵の痛みへの恐怖より、「このまま諦めたときの後悔」のほうが怖かったんだと思います。

2回目の採卵——連続で次の周期から

1回目の移植判定から間を置かず、次の周期から2回目の採卵に向けて動き始めました。また注射が始まり、スケジュールを組んで、採卵日を決めて——同じ流れをもう一度。

2回目の採卵の結果については、次の記事で書きます。

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